
出勤するとき駐車場で同じマンションの奥さんにあって、「なんか、またイメージが全然違いますねー。」と言われた。
確かにイメージは全然違うだろう。
前に会った時には和服姿であったのだから。
「いつもかっこ良くて、ほんと、うらやましいですよ。」
と言いながら屈託なく笑うその奥さん、
実はとても美人で、笑顔が可愛いときている。
しかもスタイルもすらりとした細身で、服装だっていつも上品でさわやかな雰囲気なのである。
初めて会ったのは、マンションの理事会で、
いつもは旦那さんが出席しているのだが、仕事でこられないという事で
旦那さんの代理で彼女が出席をした時であった。
「このマンションにこんなに美人な奥さんがいたんだぁ」というのがその時の私の感想である。
年齢は私よりも少々年下だと思われるが、世代としてはほぼ同世代であろう。
今はやりの“美魔女”とでも言おうか、若い頃はさぞかし男性からもおモテになったであろう事は容易に想像がつくような美人である。
他愛の無い褒め言葉も、それだけの美人から言われたら、それだけでありがたみが倍増するような気がするというものだ。
だいたい、普通の人はこんなにもストレートに他人を褒めたりしないのかもしれない。
心底相手をうらやましいと思っていたら、そうそう素直に認めるのもしゃくに触るものではなかろうか。
そこをすらっとクリアして、他人の良いところをあっさりと褒めてしまえるのは、美人の余裕のなせるワザ、人並みレベルではなかなかできない芸当である。
お世辞とは解っていながらも、美人に褒められ、すっかり気を良くして、ますます美人を好きになる。
美人の余裕は、向かうところ敵無しなのである。