2007.11.11 Sunday
笑うおじさん
電車に乗ったら、向かいにおじさん達が4人、並んで座っていた。
次の駅に着くと一番端っこで居眠りしていたおじさんが、突然立ち上がり、あっという間に下車してホームを歩いて行った。
と、その隣でうとうとしていたおじさんもはっと我に帰り「いきなり降りちゃったよ」と隣のおじさん達に声をかけた。
どうやら皆さんご一緒だったようである。
たちまちおじさん3人は、やれ「どうしたんだ?」とか「気分でも悪くなったか?」と心配しながら、下車したおじさんをみんなして目で追っている。
あんまりジロジロ見るのも失礼と思い目をそらしていたが、もう耳はダンボ状態である。
「あ、もどってきたよ」という声が聞こえたので、ちらっと見やると、どうやらまた乗車したようで隣の車両から歩いてきて元の席に座るのが見えた。
それからはもう、おじさん達は「どうしたんだ?」と大騒ぎである。
結局、いつも帰宅時は下りに乗っているものだから、ふっとアナウンスを聞いて
「乗り過ごしたとおもっちゃってさ、しかも二駅も」
ということで、反射的に慌てて降りたという事であった。
「なんで、俺たちを起こさないんだよ」と隣のおじさん。(同じ駅で降りなくてはいけない仲間のようだ)
「俺たちと一緒だったの忘れたのか?」とその隣のおじさん。
「友達がいが無いなー」とそのまた隣のおじさん。
まぁ、攻められる事攻められる事。
でもどこか皆楽しそうだ。
突然下車したおじさんも「歩いているうちに、そうだ、みんなと一緒だったんだって思い出したんだよね〜」とのんきなものである。
そのうち、おじさん達は己の酔っぱらったときの乗り過ごし事件を告白しあい、話しは一段と盛り上がり、みんなでゲラゲラと笑いっぱなしだ。
おじさんよ、頼む。
話しはみんな丸聞こえだ。
そんな、一生懸命笑いをこらえなくてはならないようなオモシロい状況を作らないでくれ〜〜〜〜〜〜〜。
と心の中で叫びながら、二駅のあいだ必死で吹き出すのをこらえていたのであった。
笑うおじさん達 は楽しい。
懐かしいのぉ(>_<)
かつて、電車で通勤していたころ
数駅乗り過ごし、帰りの折り返しがなくなって
迎えに来てもらったことがあったなぁ(T_T)
いずれも独りで乗車だったから上記の作文のような
楽しいシーンはなかったのだが。。
ともあれ、強暴でない酔っ払いはかわいいもんだ♪